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Keep Going

  • 執筆者の写真: kikiyori46498
    kikiyori46498
  • 2019年4月1日
  • 読了時間: 1分

更新日:2020年8月15日

なだらかな線を描く影が壁を這い

やわらかな光をふちどる


浮いては沈む記憶のかけらを

つかまえるでもなく追うでもなく

ただぼんやりと見つめていたい夜


何ものにも変えがたいのは

何もなくて

すべてがあるような

何も言わないのに

すべてを言い尽くしたような

ほんとはとても大切なのに

みんなどうでもよく思えるような

そんな時間なのだ


そういう時を過ごせるのなら

わたしはもう何もいらない


何もしなくていいかな

今夜は

過ぎ去った空間を

掌の中でそっところがしていてもいいかな


壁を這ううっすらとした影が

あまりにもやさしいから

今夜は

このまま眠ってもいいかな







 
 
 

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