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  • 執筆者の写真kikiyori46498

音をつないで

更新日:2020年8月15日

ぽろぽろとこぼれる音をつないで

歌を作りましょう

さりげない風のような

歌を作りたいましょう

邪魔するでもなく

後押しするでもなく

ただただ通りすぎるだけの

歌を作りましょう


すれちがいざまに

振り返られるでもなく

眉をひそめられるでもない

旅人のような

歌を作りましょう


それはどこにでもありそうで

決してどこにもない

一度だけの奇跡

あなたにしか起こさない

わたしにしか起こせない

ただ一度の時の連続


その中の一瞬をすくって

歌を作りましょう


届けるのはどこでしょう

届くのは誰でしょう


でもどこにもとどまらない

だれにもつかまえられない


はつなつの風のような

晩秋の木漏れ日のような

そんな歌を作りましょう


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青嵐

こんな言葉がある。 何と清々しく力がある言葉だろう。緑に満ちた世界に一陣の風が吹き、木の葉翻り照り輝く。 そんな中に佇んで目を閉じれば、心の中まで風が吹き渡り、浄められていく気がする。 人はなんてちっぽけなんだろう。そしてなんて大きいんだろう。この小さな体の中に、無限の宇宙を描くこともできる。

Keep Going

なだらかな線を描く影が壁を這い やわらかな光をふちどる 浮いては沈む記憶のかけらを つかまえるでもなく追うでもなく ただぼんやりと見つめていたい夜 何ものにも変えがたいのは 何もなくて すべてがあるような 何も言わないのに すべてを言い尽くしたような ほんとはとても大切なのに みんなどうでもよく思えるような そんな時間なのだ そういう時を過ごせるのなら わたしはもう何もいらない 何もしなくていいか

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